バルミューダ・フォンによって垣間見えてしまったかもしれないバルミューダの戦略

PC・ガジェット

バルミューダが、ついにスマートフォンを発売しました。
(記事を書くのにグダグダしていたらだいぶ時間が経ってしまいました)

11月26日からソフトバンクが独占で販売開始。
バルミューダ初のスマホ「バルミューダフォン」手の平サイズのコンパクトな曲線フォルム、独自アプリ搭載
(2021年11月17日 FASHION PRESS)

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これまではトースターやケトル、扇風機など白物系の生活家電が中心だったバルミューダがスマホに参入したということで話題になっています。

が、

中身が明らかになるや、ガジェットレビュー界隈では発売前からネガティブなレビューだらけ。

10万4,800円という高価格なのに、性能は5万円クラスのスマホと同等かそれ以下、ということで早速「クソスマホ」というレッテルを貼られた訳です。

バルミューダの株価もスマホ発売のニュースが出てから右肩下がり。

12月17日の終値で年初来安値を記録後は少し反発しましたが、発表前の水準には戻っておらず、投資家視点でもマイナス視されているといえます。

筆者もガジェット好きで、スマホやPCなどの話題をよく追っかけていますが、

さすがにこれは…ヒドくない?

というのが正直な感想。

そんなガッカリ製品が発売されたわけですが、今回のスマホ発売をきっかけに筆者の中でこんな疑念が芽生えてしまいました。

「バルミューダって、低スペック製品をデザインで化粧して高く売ってただけなんじゃね?」

今回は、筆者がなぜそう思ったか、ということをつらつら書いてみたいと思います。

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バルミューダ・フォン-価格と性能が合っていなさすぎ問題-

まずはバルミューダ・フォンがコスパが悪いということについて。
長くなるので細かなスペック比較や使用感は割愛、概要を簡単にまとめます。

端的にいうと、こうです。

スマホの性能とかあまり詳しくないという方はこの2点を抑えておいていただければ大丈夫です。

(1)性能は5万円台のAndroidスマホと同等、劣るところすらある

(2)デザインが洗練されているかというとそうでもなくて、iPhoneの方がデザインは流麗。かつ最新鋭のiPhone13より値段が高い(性能はiPhoneが圧勝)

まず(1)
バルミューダ・フォンに搭載されているCPUはQualcomm社のSnapdragon765というもの。

2020年にリリースされたもので、同じCPUが搭載されている他のスマートフォンとしては、GoogleのPixel5aやOPPO Reno5Aなどがあります。

価格はPixel5aが51,700円(Google直販)、
OPPO Reno5Aが42,980円(楽天Mobile)というように、およそ半分以下

普通はこのくらいの価格帯のスマホに搭載されているCPUで10万4,800円なのです。

じゃあ他の性能が良いかというとそうでもないのが実態。

カメラは1つだし、スクリーンも4.9インチとiPhoneSEよりわずかに大きい程度。
極めつけはバッテリーの容量で2,500mAh。
先ほどのGoogle Pixel5aは4,680mAhですからその半分強くらいしかないです。

シンプルさを追求しているのに、これでは外出時にモバイルバッテリーが必須。

荷物が増えますね…

そして(2)

デザインの好みは個々人の主観によるところが大きいですが、個人的には圧倒的にiPhoneの方が流麗なデザインだと思っています。

実機を自分で触っていないのでなんとも言えませんが、レビュー動画なども見る限り、使い勝手などのソフトウェア面をみてもiPhoneの圧勝だと思います。

謎にカーブを描いている背面のデザインが絶妙に使いづらいとのレビュー多数。

スペックでダメ、バルミューダ頼みのデザインもイマイチ、とボッコボコ。

ということで、そもそも「スマートフォンとして」完成度が低いというのが世間の評価に思えます。

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バルミューダの戦略

ここで少しスマホから離れてバルミューダの全体像、戦略の確認です。

バルミューダの基本的な市場戦略は、
わずかな市場シェアでも、シンプルさを訴求したデザイン性や機能を武器に高価格帯商品を売るという「厚利薄売」なビジネススタイルと言えます。

(BALMUDA(株)2021年12月期第3四半期決算説明会資料 2021年11月9日)

このように、市場シェアはほとんどの製品が5%にも満たない水準にも関わらず、高利益率の商品を開発することで生き残っています。

この高価格帯となっている強みが
シンプルさを追求したデザインや、一点突破型の機能ではないかと思います。

例えばトースターであれば、いかにパンを美味しく焼くか、レンジも多機能化のトレンドとは一線を画し、シンプルな機能に留めながらも洗練されたデザインが一部の層に刺さるものなのだと言えるでしょう。

こういった、「シンプルさを追求して、刺さる人には刺さる」製品デザイン、戦略がバルミューダの商品戦略。

今回のバルミューダ・フォンもコンセプトはこの戦略に沿ったものと言えます。

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バルミューダ・フォンを通じて気づいてしまったかもしれない真相

ただ、そんな素敵なバルミューダの商品戦略、筆者としては、今回のバルミューダ・フォンの中身を見たことをきっかけに、ある疑念が生じました。

「バルミューダ、
ただ高いだけじゃね?」

今までは、シンプなデザインが受ける人には受ける、その層に向けて高付加価値高価格帯の製品を提供する、というバルミューダの戦略は素晴らしいと思っていました。
(これは今でもそう)

ただ、偶然にも筆者はスマホのスペックに関する情報は個人的な趣味からよく集めていたこともあり、バルミューダ・フォンはスペック・性能と価格バランスが(悪い意味で)崩壊していることに気づきました。

となると、他の製品も同じなのではないか?と思ってしまった訳です。

自分が知識不足で気付いていないだけで、明らかにスペックが足りないもの、推している機能も取るに足らないものなのではないか、それに気づかずそれっぽいデザインだけで高価格になっているのではないか。

そんな疑念が生まれてきてしまいました。

もちろん、デザインを洗練させて高価格にするという企業戦略自体はありだと思います。

むしろ製品に高付加価値をつけていく工夫をしている点は企業として魅力的です。

ただ、消費者としてみた時に、それっぽいデザインで煙に巻かれているだけの可能性、あるんじゃない?

ということにふと気付いてしまったということです。

実際、バルミューダ市場シェアがほとんどの製品で5%も取れていないです。

これ、スペックなどは全くわからないけどデザインを魅力的に感じたのでちょっと高いけど買っちゃったという「偶然に」買われた可能性くらいの割合とも言えるのでは、とも思います。

スマートフォン市場は特にレビュアーが多かったり多く評価の目が厳しい分野ではあります。

それに海外含めて競合も多く、他の家電製品以上に数値などのスペックを比較されてしまうものです。

今回のバルミューダ・フォンの発売で、これまでのバルミューダの戦略が「化けの皮をはがされる」きっかけになってしまうかもしれませんね。

少なくとも個人的にはそうなのではないかという疑いの気持ちが生まれてしまいました。

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まとめ

ということで、バルミューダ・フォンをきっかけにバルミューダのネガキャンみたいな書きっぷりになってしまいましたが、別にバルミューダのことが嫌いなわけではありません(笑)

ただ、バルミューダ・フォンがあまりにもガジェット好きの視点からしてボッタクリの内容だったのと、レビューがこてんぱんに書かれていたので、ちょっと気になって思うところを書いてみました。

今回はこの辺で以上にしときます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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